サングラスやメガネの紫外線カットの数値を気にしていると「UV***」の数値表現が・・・。
「何だこりゃ!?」
「頭上に降り注ぐ紫外線の波長範囲は、290nmから400nmじゃなかったっけ!?」
「UV380」とか「UV400」は目にしたり聞いたるするけど、
「UV420」は意味が分からない!
私自身も数値が大きい程安心!なんて書いていました。
モヤモヤした気持ちがあって、今回はっきりさせようと思って調べてみました。
「UV」は、言わずと知れた「紫外線」のこと。420nm迄の紫外線をカットするの?
結論!!
「420nmまでの波長の光を100%カットするレンズ」という意味で、
「UV」は形容詞みたいなもの。ということでした。
紛らわしい話です。
ややこしいので言い換えると、「400nm迄の紫外線(UV)を100%カット + 420nmまでの可視光線をカットしたレンズ」ということです。
紫外線が420nmまで存在し、400nm~420nmの紫外線をカットするという意味ではないのでご注意を!!
それでは、「UV420」ってなんで?
「UV420」は、あるメーカーさんが作った造語のようです。
なぜ「420」という数字をアピールしたのか?
「411nm付近の可視光線が、眼球の水晶体に悪影響を与えると考えられる」
との論文に基づき、その強力な電磁波を防ぐということで、
420nmまでカットすることをセールスポイントにし、
キャッチコピーとしてアピールしたもののようです。
確かに医療関係では、一般的にこの高エネルギー可視光線の事を、HEVlight(High Energy Visible light)と言って区別されています。
このことを拡大解釈して、「ブル―ライト光線」として、
380nm~530nmの「紫色」から「青色」全域を有害としてカットすることを
推奨している部分もあります。
しかし、
「この光線が直ちに目の健康に害を与えているかについては、
エビデンスもなく慎重に判断すべきこと」と言われています。
私も以前、「ブルーライト有害論」で記事を書きましたが、確証がなかったので削除しました。
そもそも「紫外線」は何nm迄?
太陽光線について、おさらいしてみます。
下の図をご覧ください。
地上に届く光は、「紫外線」「可視光線」「赤外線」3種。
JIS(日本産業規格)では、「可視光線」は、下界おおよそ360nm~400nm。
上界おおよそ760nm~830nmと定義されています。(個人差による幅があります。)
また、「紫外線」については「380nmまでの見えない波長部分」としています。
一般的には、地上に到達する290nmからおおよそ400nmの
目に見えない波長の電磁波が「紫外線」と言っています。
目安としている電磁波の「境目・境界」は、人一人ひとり異なり、幅があることが分かっています。
可視光線の見え方も、人によっては、400nm位まで見えない人がいるので、業界も幅を見て400nmから、としているようです。
つまり、紫外線は380nm迄!と断言できない状態なのですね!?
個人差による揺らぎ。
これが「自然」ですね。
JIS規格の品質表示基準は「380nmカット」
JISの品質表示表に基づく「サングラス」の表示は、380nmまでの紫外線カットを基準としています。
また、業界の表示は、同じ380nmまでの紫外線カットを「UV380、カット率95%」、400nmまでを「UV400、カット率99.9%」で表示して分けています。
より高い「UV400」がより安心ですね。
いづれにしても、この見えない光線は、肌や眼から生き物の体内に入り、様々な影響を与えていると言われています。
詳細は、「紫外線(UV)の侵入を防ぐ!」を御覧ください。
いずれにしても、紫外線対策は重要です!
まとめ
「UV420」は、紫外線の420nmをカットするという意味ではありません!
UVは、おおよそ400nmまで。
「紫外線(UV)100%カット + 420nmまでの可視光線の一部をカットしたレンズ」という意味だそうです。
紫外線カットのサングラスを選ぶ時の基準は、「UV400」&「紫外線カット率99.9%」が最高値ということが分かりました。
いかがでしたか?
参考にしてください。
ありがとうございました。