普段遣いのサングラス「少しでも長持ちさせる方法」をお教えします!!
サングラスの本体には、大きく分けて2つのパーツがあります。
それが・・・
- フレーム本体
- レンズ
それぞれに分けて詳しく見ていきます。
「フレーム本体」
本体と言っても、各部署それぞれの名称があり、パーツ交換も可能な部分もありますが、フレーム本体で見るべき注意箇所は3箇所。
<テンプル>
耳の後ろでフレームの位置を固定する役目のテンプルの先(モダン)が、白化して脆くなります。
頭髪との接点で、汗や油分そして整髪料で化学変化が起きやすくなっています。
お手入れは、時々テンプルに付いた、頭皮から出た油や頭髪油を、中性洗剤を薄めた水で洗い流しティシュで拭き取ってください。
<ヒンジ>
リムとテンプルを繋いでいる金具。
収納時の折り畳み機能を可能にする部分です。
このねじが緩み、フレーム本体のズレが頻発ししょっちゅう掛け直しの動作が必要になり、ストレスとなります。
特にスポーツユースではいただけない症状です。
(最近では、ヒンジレスを謳う新商品も発売されていて好評です。)
精密ドライバーセットで締め直せばOKです。
注)締め過ぎおよびネジ山をつぶさないように!!
<鼻パッド>
材質的には、肌に接するということで柔らかい素材でできている為、顔の汗や油分で劣化が起きてボロボロになります。
鼻パッドを支えている「クリングス」は知らず知らずに角度が変わっていることが多い部分です。
自分で調整する時は、両手を使って調整してください。右手でラジオペンチの場合は、左手の親指と人差指を添えてください。
この部分の金具は、比較的柔らかい針金なので、少しずつ調整してください。
鼻頭とフレームを支える支点になっているので、重要な部分です。
ほとんどの場合、鼻パッドは店頭に持ち込めば¥500程度で交換してもらえます。
合わせて、クリングスの角度の調整もお願いしちゃいましょう!
➕最重要「レンズ」のチェック!
最も重要なのは、レンズの状況確認です。
「紫外線(UV)カット」のもとである紫外線吸収剤の効果や「偏光レンズ」の構造に悪い影響を与えないような取り扱い方が重要です。
<避けるべき3項目>
白化や色飛び、シミ、レンズの歪みを感じたり、見え方がぼんやりしたりの原因となります。
レンズの素材としては、ガラスとプラスチック系(最近は強度に優れたポリカーボネート製が主流)があり、それぞれ一長一短があり用途によって使い分けされる方が多いと思います。
いづれにしてもレンズの表面を見てみると、擦り傷が一杯ついていますよね。
その傷から、水分・熱・塩分等が入り込み、レンズの機能・効果を奪うことが多いのです。
レンズへの影響として心配なのは、「紫外線カット」と「偏光機能」への影響ですよね。
それぞれに分けてみてみます。
<紫外線UVカットレンズへの影響>
レンズに汚れが付着したりレンズにキズが付いていると、紫外線吸収剤の性能が低下し、紫外線が通過しやすくなるため、UVカット効果が低下する可能性があります。
紫外線吸収剤の効果自体の経年変化ではなく、外部の傷、破損が劣化の要因になる為、それを避ける取り扱い、手入れを心掛ければ、長持ちさせることができます。
<偏光レンズへの影響>
偏光レンズは3枚の合わせレンズという構造です。
レンズがフレームにはめ込んである隙間から水分が入ると、滲んで見えなくなるので、特に注意が必要です。
ここまで、フレーム、レンズの「劣化の症状」と「原因」を見てきました。
如何でしたか?
次は、普段どういったことに気をつけていれば、少しでも長く使えるか見ていきたいと思います。
お手入れ方法
普段の取り扱い、お手入れ方法によっても「持ち」の状態は異なってきます。
少しでも長持ちさせるように、取り扱いの注意点やメンテナンスの方法もまとめていきます。
<普段の取り扱いの注意点>
普段使いでの注意点は、
レンズ表面をスリスリ!!
これは絶対ダメ!!
- レンズを上向きに!テンプル部分を下に。
サングラスを外して机などに置く時に、レンズを下にしてスリスリすることです。
表面の傷により、コーティングされた機能(ex.ハードコート加工や紫外線UVカット加工etc.)の効果が劣化したり、割れやすくなったりします。 - 高熱により変形!や歪み!が生じる。
レンズが「歪む」と最悪で、目がくらんだり気分が悪くなったりすることがあります。
また、フレームも変形してフィット感が悪くなったりします。 - 水分が変色や剥離を起こす。
特に偏光レンズは、レンズの重ねの部分から水分が浸み込み易く、変色や剥離などの劣化の原因となります。
そうならないように、下記のお手入れを忘れずに。
<お手入れ>
- 保管方法
専用の布に包みハードケースorソフトケースに収納します。 - 普段レンズの手入れ
レンズの汚れ・埃はまず、流水で流し落とし、専用の布で優しく拭いて湿気を取り、よく乾燥させます。
油分の汚れは、中性洗剤を使用し、その後流水でよく洗い流します。 - 取り扱い
車のダッシュボード上に放置しないでください。
つまり、「高温多湿を避け、ケースで保管」を心がけましょう。
楽しんだ後には、「サングラスご苦労さん」という思いで手入れしてやってください。
製造工程上の弱点を知れば、長持ちも!!
この記事が、お役に立てていれば幸いです。
最後まで
ありがとうございました。