「サングラス」といえば・・・
皆さんは、
「何をイメージしますか?」
「誰をイメージしますか?」
「レイバン」「シャネル」「プラダ」「オークリー」「スワン」「ダンヒル」「エンディ」等
「マリリンモンロー」「ジェームス・ディーン」「ジャックニコルソン」「トム・クルーズ」「ビリー・ジョエル」他
皆さんそれぞれイメージを持たれていると思いますが、
「トップガン」のトム・クルーズっていう人、多いんではないでしょうか!?
テーマ曲を遮るような、空母から発艦するF16のジェット音。
ギラギラ輝く機体のF16を操縦するパイロット。
そして誘導員も。
サングラス姿がカッコいい~。
ヤシが立ち並ぶ海岸通りをさっそうとバイクで駆け抜けるサングラス姿の主人公。
いいですね~
サングラスの始まりは、空軍パイロットから
サングラスの始まりは、1929年アメリカ空軍の将軍マックリーディーが、光学分野トップのポシュロム社(のちの社名レイバン)に、アイウエアーの作成を依頼したことから始まったようです。
第1次世界対戦で空からの偵察から攻撃へと進化した戦闘機は、「高速」「高高度」へとさらなる進歩を遂げて行きました。
それにつれ、パイロットの体への負担も増えていきました。
特に、眩しさによる頭痛と吐き気といった光による影響が多く出るようになったのです。
戦闘機のバトルは、一瞬の瞬きすらも許されません。
眩しさや視界がボヤけたりは命取りになります。
次第に戦闘機の操縦士は風防で囲われ、初期のようなゴーグル型の防風メガネは不要となり軽快にはなっていたものの、「光」からの防御が必要となっていました。
それが1936~37年頃、パイロットの眩しさ軽減のための色付きメガネが完成ということになるのです。
商品の特徴は、
- 細身のデザインで軽量
- 枠は視線を遮らないよう大きめ
- サビに強い金メッキ
- ブリッジ2本で強度抜群
- コントラストが明快なグリーン色のレンズ
- 紫外線をほとんどカットするレンズ
でした。
一般的に、日本人に印象深いのは、第2次世界対戦終了後の1945年8月末、厚木基地に降り立つタラップ上で、コーンパイプを咥えレイバン製「アビエーターシリーズ」のサングラスを掛けて悠然と仁王立ちしている写真ではないでしょうか?
皆さんご存じの占領軍司令官のマッカーサーの写真ですよね。。
アメリカ空軍のパイロット向けに作られたティア―ドロップ型のサングラスで、日本国に対して米国の占領軍が睨みを利かせるメッセージが込められているようなイメージです。
そのシリーズのサングラスは軍用ということもあり、細身だけれども、しっかりしていて重厚感があり丈夫な作りでした。
1950年代初め頃にプラスチック製レンズが作られるようになって量産が可能になりました。
軽く、多彩なデザインとカラーのサングラスは、ファッションにも取り入られるようになって、一気に広がっていきました。
特に、「ウェイファラーシリーズ」は、クラシカルでシンプルなデザインで当時のセレブ、ミュージシャンに愛されました。
また、80年代には、マリリンモンロー、ジェームス・ディーン、ジャックニコルソン、トム・クルーズ、ビリー・ジョエルなどが愛用していました。
サングラスと言えば、「レイバン」という時代でした。
その後、トータルファッションの観点から、クリスチャン・ディオール、グッチ、シャネル、ダンヒル、プラダなども参入してきました。
情報の80%は「目」から!!
人は、「視覚」「聴覚」「臭覚」「触覚」「味覚」の五感で回りの環境を認知しているといわれています。―――特別な「第六感」を発揮するときがあるようですが・・・( ´艸`)
「五感のうち八割は視覚から・・・!」
最も大量で重要なのが、「目から入る情報」といわれています。
情報は、よりハッキリ、くっきり、そしてストレスなく入ってくる方がいいですよね!?
カラーサングラスは必要に迫られて誕生した!
必要に迫られて誕生したサングラス
「目から得る情報に頼ることが多い」ということは、「見える時」に活動した方がいいという事。
明るい時間帯に活動すると、太陽が燦燦と輝いていて「眩しくて」思わず目を細めたり、閉じたりしてしまいます。
その一瞬の油断、隙が命取りとなる職業がありました。
大気が薄く、より光が眩しい空を飛ぶ空軍パイロット達です。
勢力拡大のための軍拡が進められ、軍事産業が巨大になっていく中で、カラーサングラスは彼らの間で、1937~38年頃から使われ始めたといわれています。
「物が見える」太陽光の下ですが、「目」にとっては「眩しい」「チラつく」などのストレスから「目が開いていられない」「涙目になる」「疲れる」などのリアクションが出てきます。
その解決策として、カラーサングラスが登場してきたんですね。
紫外線UVカットの誕生
更に、科学・医学の進歩によって徐々に「眩しさの原因解明」や「紫外線の研究」が進み、「疲れ」や「日焼けの原因」そして「白内障の遠因」が「紫外線(UltraViolet)」 によるものと解明されていきました。
紫外線から「目」や「肌」をガードすれば心身の健康に繋がる事が分かってきたのです。
青い目の外国人は、その瞳の色ゆえに眩しさを強く感じるので、サングラスを掛けている方が多いのですね。
その姿が、またカッコいいんですよね!!
偏光サングラスの誕生
「偏光レンズ」は、1937年ポラロイド社を創業したエドウイン・ランド氏によって開発されました。「カメラの偏光レンズ」が代表的で、被写体を鮮明に写すために使われているのは、皆さんもご存じのことと思います。
特に、ドライブやスポーツ、釣りには最適なレンズです。
反射光を除き、クリアーな視界を提供してくれるレンズ。
それが偏光グラスの誕生でした。
サングラスの歴史のまとめ
このように、サングラスは第2次世界大戦への軍拡競争の真っ只中で、航空機産業のパイロット用の必携装備として開発されました。
そして「カラー」「紫外線カット」「レンズのプラスチック化」そして「偏光」と、人間の必要に応じて進化してきて、ファッションアイテムからスポーツギアーまでと、幅広く使われるようになってきました。
我々は、こうした進化の過程を十分に知り、その恩恵を目一杯享受できるように選択の目を持って、カッコいいサングラスを手に入れるようにしていきたいと思います。